職人の技がそこかしこに光る、自然素材の家 茅ヶ崎市H邸

M氏邸data
家族構成 夫妻+子ども3人
工法・構造 木造在来工法
敷地面積  236.69㎡
延床面積  100.47㎡
1階 61.76㎡ 2階 38.71㎡

自然素材を使った木の家に住みたい。それが、Mさんの住まいづくりの出発点でした。パートナーに選んだのは、地元で活躍する今出川建設。もともとご夫妻であたためていたプランがあったそうで、「私たちの希望に対して、今出川建設さんは絶対に『無理です』とは言わない。こちらのこだわりに根気よく付き合ってくれて、要望に応えようとする誠意を感じました」とMさんはにっこり。同社からの提案も多く、L Dを吹抜けにするというアイデアは大正解だったと喜んでいます。ニッチを利用した飾り棚は、家づくりの過程で職人さんとつくっていったもの。「今出川建設の社長から、『職人さんと仲良くなってください』と言われたんです。そのことがきっかけで、実際に現場では『ここはこうしたい』とあれこれ相談させていただきました。その柔軟な姿勢と対応力の高さにびっくり。より良いものができたと思います」。
 風通しがよいので夏は過ごしやすく、セルロース断熱のおかげで冬はあったか。L Dの吹抜けや階段など、家の中にはお気に入りの場所がたくさんあるそうです。「実際に暮らして、ますますわが家に愛着がわきました」。
1、造作のスケルトン階段と枝付きの化粧柱はM氏邸のアクセント。階段の踏板の収め具合が絶妙で、職人の匠の技を垣間見ることができる。これ自体がひとつのオブジェのように美しい。
2、パインの無垢材を床全面に敷き詰めたLD。壁には、味わい深く、汚してしまっても塗り直せる珪藻土を使用した。吹抜けが上下のつながりを生み、自然素材の空間をさらに伸びやかで気持ちのよいものにしている。7寸の大黒柱の存在感も見事。
3、天井の板張りとあわせて、吹抜け上部の床は簀の子状の板を貼った。
4、タイルを貼った、お気に入りのキッチン作業台。ご家族のジャストサイズで職人に造作してもらったという。ふたりのお嬢さまと一緒にお菓子づくりをするのを楽しみに。
1、茅ヶ崎の空に映えるM氏邸の外観。一部に焼杉を使用し、白い部分はモルタル仕上げ。どういう塗り方にするかも選ぶことができたそうで、「そこまで自由度が高いことに驚きました」とMさん。
2、ご夫妻の寝室として利用している和室。小上がりになっているので気軽に腰かけることができ、ちょっとした家事仕事の際にも活躍。下部には造作の引き出し収納を設けた。
3、室内のいたるところにニッチを利用した飾り棚が。家づくりの過程で職人と相談しながらつくっていったそう。