ひとつのアートを見るような、美しい住まいとガレージ 二宮・M氏邸

M氏邸data
家族構成/ご夫妻
工法・構造/在来工法
延床面積:182.11 ㎡
1階 98.06 ㎡(車庫部分37.82 ㎡を含む)
2 階84.05 ㎡+別棟車庫

 湘南ヒストリックカークラブの副会長を務め、稀少なクラシックカーを何台も所有するMさん。数年前、別棟のガレージをリノベーションしたことをきっかけに、住まいの建て替えも考えられました。ガレージの外観と合わせて、家の外壁にもマットな黒のガルバリウムを使用。隣り合う2棟は、一見するとひとつの重厚な建物のようにも見えます。ガレージと住まい、どちらも担当したのは、オーダーメイドの提案を得意とするハウスゼロ。担当の大浦さんへ厚い信頼を寄せるMさんは、「ガルバリウムを使ってほしいこと、リビングを広くしてほしいことだけを伝えて、後はすべてお任せしました」と話します。
 暮らしの中心となるのは2階のLDK。屋根も梁もあえてむき出しの大空間は、ご夫妻セレクトのインテリアと相まってスタイリッシュな
雰囲気を醸し出しています。ダイニングテーブルが一体となったアイランドキッチンは、奥さまのこだわりの場所。LDの奥に設けたロフトもゆとりあるつくりで、愛猫が遊ぶスペースになっているといいます。「オーク材の床が、落ち着いていい色合いになってきました。住まいの変化を楽しみにしています」。

1、バルコニーに沿ってワイドな開口部を設けたLDK。天窓から射し込む光が床に陽だまりをつくり、愛猫がひなたぼっこを楽しんでいるそう。
2、吹抜けの玄関ホールは、スケルトン階段が主役の贅沢な空間。明るい光に包まれて、まるでオブジェのよう。
3、玄関から2 階、そしてロフトまで上下がゆるやかにつながり、光と風が通り抜ける。仕切りの少ない空間はどこにいても心地よい。
4、天井が高く、開放感あふれるリビング。その先には、ご夫妻の居室やバスルームなどのプライベート空間が広がる。
5、ガルバリウムに彩られたM 氏邸。ビルトインガレージには木製のシャッターを設置。閉じると、別棟ガレージの木の扉とともに、黒一色の外観のアクセントとなる。
1、ソファの置かれたロフトは隠れ家的な場所。ゲストルームとしても使用できそう。
2、キッチンの背後は天井までの収納棚。見せたくないものは隠すことができるので、カウンタートップはいつもスッキリ。
3、車の専門誌にも度々登場するMさんのガレージ。写真手前は64 年製のホンダS600、奥は32 年製のMG J2。レストア済みで今も現役というからすごい。