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昔ながらの趣きを残す落ち着きある住宅街。そこに、新築ながら築数十年の味わいを持つ古民家風の邸宅が誕生しました。懐かしい千本格子の引き戸の玄関をガラリと開けると、目の前の窓越しに広がるのは野趣あふれる中庭の借景。山桜や紅葉など、季節ごとの木々や草花が、訪れる人の目を楽しませます。
ここは、戸井田工務店の社長・戸井田氏の自宅兼モデルハウス。古都・鎌倉の街並みに馴染む家づくりを唱える同社ならではの、伝統の技が住まいのすみずみに活きています。太陽の動きや風の流れに合わせて作られた窓からは、自然光が照明代わりにあたたかく部屋を照らします。ドアがあるのは寝室とバスルームのみで、後はトイレに至るまですべて引き戸。天井を高く、仕切りは少なく、まるで家全体がひとつの空間であるかのような開放感に満たされています。
「昔ながらの日本家屋の良さを、この家に詰め込みました」と奥様は話します。「戸を開けっ放しにして風を通したり、自然の光を採り入れたり。縁側代わりのウッドデッキは、気のおけないお客様との団らん用にちょうどいいんですよ。昔の日本人はこういう場所で友人やご近所さんたちとほどよい距離を保っていたんですよね」。古い映画の中でしか見られない光景が、この住まいでは当たり前のように生きています。
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| 1、小屋組みを現した空間に、素朴で野趣のある土壁がしっくりと落ち着く。囲炉裏風のテーブルを置いた板敷きからは一段上がって畳敷きに。部屋の雰囲気に合わせて畳を縁なしにし、床の間のある奥の座敷とさり気なく分けている。
2、
座敷に掲げられた、祖父から伝わる書。実はこの家が建ったのと同じ日露戦争後まもない1906年、東郷平八郎によって書かれたもの。ほかにも受け継がれた古き良きものが、家族の思い出とともに古民家の空間に納まった。
3、生垣や庭木に囲まれた、風情ある平屋。廊下の床下の石場建てを残して、目立たない内側にコンクリートの基礎を打っている。 |
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