時間とともに味わいを深め、家族の歴史を刻んでいく 大磯町K邸

K氏邸data
家族構成/ご夫妻+子ども2人
工法・構造/在来工法
建築面積:70.95㎡
延床面積:113.42㎡
1階67.32㎡ 2階46.10㎡

 玄関前には、柿の木と季節の野菜を植えたミニ畑。風光明媚な大磯の大自然に寄り添うように建つK氏邸は、住まいの中も自然素材のぬくもりでいっぱいです。床だけでなく壁にも用いた杉板は、「引っ越し当初よりも色が落ち着き、味わい深くなりました。毎日暮らしていると慣れてしまいますが、旅行から帰った時などは家中に木のいい香りが漂っていることに気付きます」とKさん。L Dにはペレットストーブを設けましたが、断熱性の高い住まいは冬でも暖かく、「あまり活躍の機会がない」と笑います。
 使う素材やデザインだけでなく、構造もしっかりとした家を。そう考えたご夫妻がパートナーに選んだのは、設計士や職人の技術力の高さに定評のある加賀妻工務店でした。「つくりは重厚で、デザインにはどこか色気がある。また、アフターメンテナンスにも気を配る、加賀妻さんの『家守り』の思想を知り、こことなら長くお付き合いできると思いました」。
 リビングからフラットに繋がるウッドデッキでは、ちゃぶ台を置いてごはんを食べたり、お子さまがプールで遊んだり。これから夏にかけて、Kさんご家族の暮らしの楽しみがますます広がっていきます。
1、将来を見据えて、住まいは完全バリアフリーに。玄関からリビング、和室、洗面室への動線もよく、1階だけでも暮らせるようになっている。車イスでも通りやすいよう、扉は全て引き戸にした。
2、キッチン横の壁は、「男前な雰囲気にしたかった(笑)」という奥さまの希望で全面ステンレス仕上げに。まるでレストランの厨房のよう。
3、上部を吹抜けにしたリビングは、開放感たっぷり。ハイサイドライトから入る光が、自然素材に彩られた1階・2階の空間を明るく照らす。
4、壁と天井が板張りの和室は、隣接するリビングと調和しつつも畳の部屋ならではの落ち着きが漂う。
1、インコのうみちゃんと一緒に、ダイニングで寛ぐご家族。
2、LDや和室からフラットに繋がるウッドデッキは、アウトドアリビングとして活躍中。玄関ポーチと繋がっており、外からも直接出入りできる。
3、ご夫妻の寝室と子ども部屋の間には、造作の本棚を置いた多目的スペースを設置。窓から階下の様子をうかがうことができる。