「隠れ家」を実現した、小粋なセカンドハウス 箱根・Y氏セカンドハウス

Y氏邸data
家族構成/ご夫妻
工法/2×4工法
敷地面積/574.56㎡
1階25.25㎡ 2階14.05㎡

 澄んだ空気の中、聞こえてくるのは鳥のさえずりのみ。箱根の静かな緑の林の中に、その「隠れ家」は建っていますここは、辻堂に住むYさんご夫妻のセカンドハウス。お子さまが独立されたこともあり、「大自然の中、のんびり暮らせる家を建てたい」というかねてからの夢をこの地で見事に実現されました。
 家づくりのコンセプトは「小さな隠れ家」。念願の薪ストーブは、寒い日でも火を灯せばすぐに暖かくなり、焔のゆらめきを見ているだけで飽きないといいます。温泉を堪能できるのもこだわりのポイント。浴室からつながるウッドデッキには、露天風呂を設置しました。「林の景色を眺めながら温泉につかれるのは本当に幸せ」とご夫妻はにっこり。
 設計・施工を担当したのは、土地選びの段階から助言をもらっていたというZen建築事務所。ご自宅のメンテナンスなどで30年以上の付き合いがあり、お願いするのは当然の流れだったといいます。「林の景観を楽しめる窓の配置など、立地を活かして家を建ててくれました。窓の外を眺めながらハラハラと木々の葉っぱが風に揺られているのをみると、『ここにして良かったな』と心から思えるんですよ」。
1、自然素材のぬくもりに包まれたリビングの主役は、ご夫妻念願の薪ストーブ。コンパクトながら「家づくりの思いをすべて取り込むことができました」とYさん。
2、外の林を眺めながらゆったりと寛げるバスルーム。直接つながるウッドデッキのテラスには、景観も見事な露天風呂が。
3、薪づくりはご主人の担当。庭のヒノキを切り倒して薪割りをするのも楽しく、大工仕事を満喫しているそう。斧はセカンドハウス完成のお祝いで、二人の息子さんからプレゼントされたもの。
4、林の景観を楽しめるよう、窓の配置が計算されている。
5、2階からリビングを見下ろして。アイアン製の階段はインテリアとしても美しい。
1、2階にあるご夫妻の寝室。山小屋のような雰囲気を楽しんでいるそう。
2、ウッドデッキの水栓をつくっていた際、「ここに小さい湯船もつくれるんじゃない?」と、Zen社長と相談してつくりあげたという露天風呂。Zen建築と造り手の大工さんの対応力が光る。遊びに来たお孫さんが大はしゃぎだったそう。
3、横の広がりを効果的にみせるウッドデッキのバルコニー。季節の移ろいを感じられるアウトドアスペース。